【保存版】乳幼児・子どもに多い事故や怪我と対策方法まとめ

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【保存版】乳幼児・子どもに多い事故とその対策方法まとめ|パパ・ママ必見!

子育てをしていると家でも外でも心配なことがたくさんありますよね。
しかし、本当に危険な事故というのは予想もしていなかった時に起こります。

そんな事故を未然に防ぐために、当サイトで紹介している事故とその対策方法についてまとめました。

読んで知って学んで、わが子の安全を守れるようにしましょう!
パパ・ママの親御さんだけでなく、祖父母や歳の離れた兄弟・姉妹もすべての人に読んで欲しい内容です。

誤飲・窒息の事故

子どもが口に物を入れているのを見かけた場合は、あわてず冷静に判断しましょう。驚かせてしまい誤飲につながる場合もあります。
また、電池や薬品の場合は重大な事故となる場合があります。速やかに救急車を呼ぶか、病院に行くようにしてください。

  • 2歳の姉が赤ちゃんの口に哺乳瓶の消毒タブレットを投入し緊急手術
    2歳の姉が、生後9ヶ月の妹の口に哺乳瓶の消毒タブレットを入れてしまい、誤飲から2ヶ月後に緊急手術。のどの狭窄や粘膜傷害を引ききこした重大な事故。
  • 3歳の子どもがスーパーボールを誤飲して窒息死
    3歳の子どもがスーパーボールを誤飲して窒息死。母親が「危ないからボールを口から出しなさい」と叱ったところ、驚いてスーパーボールを吸い込んでしまい窒息状態に。
  • 3歳の子どもが夏祭りのスーパーボールを誤飲して窒息
    3歳の男の子が夏祭りの「スーパーボールすくい」で手に入れたボールを誤飲して窒息。病院でマギール鉗子にて摘出。
  • 1歳の子どもがボタン電池を誤飲、食道粘膜損傷で入院
    1歳7ヶ月の男の子がボタン電池を誤飲し重症。全身麻酔下にて摘出手術をし、約2週間の入院を経て治癒。
  • 2歳の子どもがペットボトルに移し替えた洗剤を誤飲
    祖父がワックス剥離剤(住居用洗剤)の原液を緑茶のラベルが貼られたままのペットボトルに入れ冷蔵庫に保管しており、緑茶と勘違いして2歳8ヶ月の男の子に飲ませた事故。
  • 0歳の赤ちゃんがイヤホンの金具を誤飲して摘出手術
    生後9ヶ月の赤ちゃんが嘔吐をし調子が悪いだけだと思っていたが、部屋にあるイヤホンを確認したところ破損していました。スピーカーの金具部分を飲み込んだことがわかり、食道にバルーン・カテーテルを挿入して除去。
  • パーカーのフードがドアノブに引っかかり4歳の子の首が絞めつけられる事故
    4歳の女の子が自宅で遊んでいたところ、玄関の縦に長いドアノブにパーカーが引っかかって苦しそうにしてました。唇は黒く、目の周囲はうっ血し、頸部には皮下出血がありました。病院で受診したところ後遺症はありませんでした。
  • 8歳の子どもがジェット風船の吹き口を誤飲
    屋外イベントで配られたジェット風船を膨らませて遊んでいたところ、穴の空いたプラスチック製の吹き口が外れて誤飲しました。窒息にはならなかったものの、胸部の不快感と軽度の喘鳴ぜんめいがみられたため、病院でバルーンカテーテルによる摘出をしました。
  • 首にカーテン紐が掛かり1歳の子どもが窒息
    母親が居間に不在だった数分間に1歳1ヶ月の男の子がカーテンを留める紐に首を引っ掛け、首吊り状態になりました。男の子の足は床についていましたが、母親が助けた直後には呼吸がありませんでした。
  • 1歳の子どもがウイルス除去剤の薬を誤飲して救急搬送
    1歳9ヶ月の男の子がインフルエンザのため市販のウイルス除去剤を購入して使用準備していたところ、少し目を離した隙に誤飲しました。人工呼吸管理のためPICU(小児集中治療室)に入室し、1週間後に無事退院しました。
  • ベビーフードの大豆が詰まって乳児が救急搬送
    生後10ヶ月の赤ちゃんがベビーフードに含まれていた大豆を喉に詰まらせて気管に誤嚥した事故。食事の最中に男の子は突然泣き始め、顔面と四肢が真っ青になりました。救急搬送で病院に行き、喘鳴はあったものの意識は清明でSpO2は95%を維持できていました。しかし翌日、発熱・多呼吸・陥没呼吸の出現と顔面蒼白になったため再診したところ、SpO2は80%前半で、前日と比較して明らかに呼吸状態が悪化していました。
  • 木製おもちゃを誤嚥した2歳の子どもが心肺停止
    2歳の女の子は、苺を模した木製の玩具(中心部の直径:3.5cm)の先端部分をふざけて口の中に入れ母親に見せにきました。母親はすぐに口から出すように注意しましたが、この日はいつになく厳しい口調で叱ったため女の子はムキになって口を閉じて誤嚥し、心肺停止となりました。重度の低酸素性脳症となり、脳死に限りなく近い状態で入院から180日が経過しました。
  • 水でふくらむボールを誤飲、0歳の赤ちゃんが緊急手術
    0歳11ヶ月の赤ちゃんが、100円ショップで購入した水で膨らむボールを誤飲して緊急開腹手術。手術から3日後、赤ちゃんは術後合併症もなく退院。
  • 棒つきキャンディを誤飲、5歳の子どもが緊急の摘出手術
    5歳の子どもが棒付きキャンディを口に咥えたまま寝ており、目が覚めてあくびをした際に口に入れていた棒つきキャンディを丸ごと飲み込んだ事故。内視鏡を使って摘出手術。

日常生活の事故

普段から気をつけていても、日常生活の中で発生する予想もしていなかったような事故の事例です。もし事故が発生した場合の対処方法を学んでおきましょう。

お風呂の事故

お風呂場での事故は、子どもからちょっと目を離した際に発生します。少しでも事故の可能性を減らすための基本的な対策を知っておきましょう。

ベビー用品の事故

ベビー用品は信頼できるメーカー製品を購入し、対象年齢に合わせた正しい使い方をする必要があります。ちょっとした油断が大きな事故に繋がります。

  • 11ヶ月の赤ちゃんがベビーベッドから転落事故
    生後11ヶ月の赤ちゃんが、ベビーベッドの柵の外をのぞき込んだ際に転落。おでこに軽い打撲。
  • スリングで抱っこしていた0歳の赤ちゃんが窒息死
    母親は電車内でスリングを使用しており、顔を含めた全身を包み込むようしていました。自宅に帰宅した時には赤ちゃんはぐったりして呼吸をしておらず、そのまま亡くなりました。※アメリカ合衆国では生後4ヶ月未満の乳児にスリングを使う場合は窒息の危険性があるとされています。
  • 3歳の子どもがベビーカーに指を挟んで切断
    父親はベビーカーが開ききっていない状態で3歳の女の子を乗せようとし、それに気づいて慌ててブレーキペダルをロックしたところ女の子の指が挟まってしまいました。小指の先端部が3mmほど欠損しましたが機能障害は残りませんでした。
  • 抱っこ紐の隙間から赤ちゃんが落下し外傷性くも膜下出血
    0歳4ヶ月の赤ちゃんを抱っこ紐で抱えながら券売機で購入しようとしていました。その際、少し前かがみになった時に赤ちゃんが滑り落ち、コンクリートの地面に頭から落下しました。転落時の抱っこ紐のベルトはすべて閉まっており、通常使用でした。外傷性くも膜下出血により意識障害もありましたが、事故から5日目には後遺症も無く退院しました。

家具・家電の事故

小さなお子様がいるご家庭では、チャイルドロック機能は必須です。

遊具や公園の事故

遊ぶ場所、遊ぶ際に衣服や備品など、事故を未然に防ぐためにあらかじめできる安全対策を徹底するようにしましょう。

自転車の事故

自転車による事故は走行中の衝突や転倒によるものだけでなく、体の大きさに合わないサイズや低品質の硬いサドルが原因で怪我をする場合もあります。

  • 11歳の女の子が自転車で転倒、ハンドルによる肝損傷
    11歳の女の子は、自転車で走行中にハンドルに掛けていた傘が前輪に引っかかって転倒。左前腕を打撲し、右腹部をハンドルの先端で強打。腹部CTにて肝損傷の診断。
  • 5歳女児、自転車のサドルが原因で出血し救急搬送
    5歳の女の子が、自転車のサドルが原因で外陰部(右の小陰唇と大陰唇のあいだ)から出血。外陰部に2cmの裂傷があり動脈性の出血が確認されたため全身麻酔下で縫合処置。ICUへの入室2日を含め、計3日間の入院。
  • 自転車用のベルトコンベアに4歳の子どもの手が巻き込まれる事故
    母親は娘と買い物荷物を自転車に乗せ、地下駐輪場の自転車搬送用のサイクルコンベアに自転車を載せて地上へ上がろうとしたところ、後ろに付いてきてた4歳の息子がベルトコンベアに手を巻きこまれ周囲にいた人が緊急停止ボタンを押しました。病院では、手全体の著しい腫脹と挫滅創があったため局所麻酔を洗浄後に縫合。幸いにも機能障害は見られませんでした。
  • 子ども用バイクに乗った6歳の子どもが衝突事故
    6歳の男の子は50ccの子ども用バイクの乗っていたところ、ブロック塀に衝突して頭や顔面を損傷しました。また、複数箇所を骨折し2週間以上の入院となりました。

自動車の事故

自動車は交通事故だけでなく、車内の置き去りや遊びの中で事故が発生することがあります。センサーの設置や備品など、万が一に備えた対策が必要です。

  • 2歳の子どもが自動車のシートベルトで窒息
    2歳の女の子は、車の中で5歳の兄とシートベルトで遊んでいると首にシートベルトがきつくからまって窒息状態になりました。チャイルドシートを使用していなかったことが一つの要因です。日本では、2000年4月から6歳未満の子どもを自動車に乗せる場合にはチャイルドシートの使用が義務付けられています。
  • 立体駐車場の床で1歳の子どもが手にやけど
    気温が32.7度ある真夏日の立体駐車場で、鉄製の床に手を触れた1歳1ヶ月の女の子は両手に火傷を負いました。手の平には水疱があったため、水疱を破って湿潤療法をしました。駐車場は、よくある一般的な立体駐車場であったとのことですが、床の温度は60度以上であったと考えられます。
  • 生後2ヶ月の乳児が車内に18分も閉じ込められる事故
    車の電子キーの誤作動により、生後2ヶ月の男の子が車内に閉じ込められた事故。この事故が起きた日は3月とはいえ比較的温暖な晴天の日。スペアキーは自宅にしかなく、ロードサービスは到着に20分以上かかるとの返答であったため、119 番に相談し駆けつけたレスキュー隊が乗用車のガラスを割って室内からロックを解除し、男の子を救出。事故発生から18分経過していました。
  • 助手席のチャイルドシートに座っていた乳児がエアバッグで重症
    助手席のチャイルドシートに座っていた0歳2ヶ月の赤ちゃんが、停車中の前の車に追突した衝撃でエアバックが作動し、助手席の背もたれ方向に飛ばされ男の子は右側頭部を強打しました。だんだんと男の子の顔色が悪くなり、右側頭部の腫れも大きくなってきて意識障害と瞳孔不同があったため、気管挿管されながらドクターヘリにて病院へ搬送。右側頭骨骨折、脳室内出血、外傷性くも膜下出血の所見が認められました。今後も外傷性てんかんの発症の可能性があり、外来にて経過観察中となりました。

ペット・動物の事故

ペットは匂いなどの刺激によって急に凶暴になる場合があります。無抵抗の赤ちゃんは何も抗うことができず非常に危険です。赤ちゃんだけでなく、最悪の場合はペットを殺処分しなければならなくなる場合もあるため適切な管理が必要です。

アルコールの事故

小さな子どもはアルコールの味に気が付かず飲んでしまうことがあります。特にアルコール提供をしている外食の際には事前に確認することを心がけましょう。

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