【No.111】かくれんぼで遊んでいた8歳の子ども、ドラム式洗濯機の中で窒息死!対策方法は?

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手術や事故の様子などショッキングな表現や画像が含まれる場合があります。

2021年5月、かくれんぼをして遊んでいた8歳の子どもが、ドラム式洗濯機の中に隠れて窒息死する事故が発生しました。

ドラム式洗濯機は、これまでにも複数の子どもの死亡事例が報告されています。家電メーカーはドラム式洗濯機に事故防止機能を搭載していますが、今回の事故のように防止機能を使っていないご家庭も多いかと思います。

本記事では、事故の原因や未然に防ぐための対策方法を日本小児科学会が公開した情報を元に紹介します。同様の事故が起きないように対策を学び、日頃から実践してください。

事故発生の原因

事故発生当日、8歳の子どもと9歳の姉は自宅でかくれんぼをして遊んでいました。

午後2時頃、8歳の子どもは隠れる側をしており、姉は探す側をしていました。
しかし、8歳の子どもは見つかりません。以前から家族に声をかけずに外に遊びに行くことがあり、姉は探すのをやめてしまいます。

数時間が経過し、心配になった姉は母親と二人で自宅を探しはじめます。
午後5時25分頃、姉がドラム式洗濯機の中で体育座りのような姿勢の8歳の子どもを発見します。発見時、ドラム式洗濯機の扉は完全に閉まっていました

午後5時28分、母親が119番に通報します。
8歳の子どもをドラム式洗濯乾燥機から出し母親は心臓マッサージを開始します。

午後5時42分、救急隊が現場に到着し心臓マッサージを継続します。
救急車内で末梢静脈路を確保し、アドレナリン投与を含む心肺蘇生処置を行いつつ病院へ搬送されます。なお、搬送中の心電図波形は心静止の状態でした。

病院の治療・手術

午後6時6分、病院へ着きます。来院時の心電図波形は心静止で、下顎および四肢に硬直がありました。病院側は両親に蘇生困難であることを説明し、蘇生処置を中止します。

午後6時27分、死亡確認となります。
司法解剖の結果、頭蓋内に出血はなく諸臓器のうっ血があり、死因は酸素欠乏による窒息と診断されました。

また、死亡推定時刻は同日午後3時頃と診断されました。
これはかくれんぼ開始から約1時間後であり、8歳の子どもはドラム式洗濯機の中に隠れて約1時間で死亡したものと思われます。

このドラム式洗濯機には、閉じ込め防止機能はありませんでしたが、チャイルドロック機能は搭載されていました。チャイルドロック機能を母親は認識していましたが、日常的に使用していませんでした。まさか自分の子どもが、ドラム式洗濯機の中に入るとは思ってもいなかったとのことです。
また、ドラム式洗濯機の使用後、ドラム内を乾燥させるために扉を半開きにしておくこともあったとのことです。

予防と対策方法

ドラム式洗濯乾燥機は、国内では2000年頃から普及し始め、その便利さから近年の主流となっています。
そして、今回のような死亡事故は過去にも複数例あり、国内外で発生しています。

日本経済新聞「ドラム式洗濯機で死亡事故 横に扉、子供入りやすく
朝日新聞「ドラム式洗濯機で5歳児死亡 また閉じ込められる事故

家電メーカー各社は、窒息のおそれ等に関する警告表示、および子どもが外側から扉を開けられないようにする「チャイルドロック機能」の使用を推奨するなどの周知・啓発を強化しています。
さらに、洗濯機技術専門委員会を中心に子どもの押す力に関する検証実験を行い、ドラム式洗濯機の安全基準に「70Nを超えない力で、閉じた扉を内側から開けられる構造であること」という項目が追加され、義務化されています。
そして、2016年度以降のドラム式洗濯機に関しては「閉じ込め防止機能」が搭載されています。

今後は、子どもが入らない・閉じ込められない対策に加え、万が一子どもが入ってしまっても死亡に直結しないようなドラム式洗濯機の構造や機能の追加が求められています。

一般家庭で実践できる対策は、子どもに絶対に洗濯機の中に入ってはいけないと教えるのに加えて、ドラム式洗濯機を安全に使用するための機能を日常的に使用することです。
以下の項目を事前に確認して、日常的に行いましょう。

  • チャイルドロック機能・閉じ込め防止機能が搭載されているか確認する。
  • チャイルドロック機能・閉じ込め防止機能の使用方法を確認する。
  • チャイルドロック機能があれば、非稼働時には必ず使用するようにする。
  • チャイルドロック機能が使えない、または止むを得ず扉を開けておく場合は、洗濯機の扉が不意に閉まることがないようストッパーになるようなものを挟んでおく。
  • 話を理解できる年齢の子どもには、危険なのでドラム式洗濯機の中には絶対に入ってはいけないことを教える。
  • 万が一閉じ込められた場合に備え、内側から扉を力強く押す、または蹴って脱出できるか試しておく。

それでも洗濯機の扉を開けて乾燥させておきたい場合は、少しでも閉じ込めリスクを減らすために「ドアストッパー」を活用しているご家庭もあります。

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しかし、ストッパーを外せば簡単に中に閉じ込められてしまうため、扉を閉めてチャイルドロックを掛けておくのが1番の安全対策です。
扉をあけて乾燥できないかわりに、毎月1回、定期的に洗浄を行うことで逆に洗濯機を清潔に保てるというメリットもあります。
まとめ買いをしておけば、1回あたりのコストも約300円程度とコストも意外とかかりません。
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ドラム式洗濯機は、小さな子どもが簡単に中に入れて、入りたくもなってしまう電化製品です。
ドラム式洗濯機の事故防止機能を日常的に使い、子どもに危険性を周知させ、事故を未然に防ぎましょう。

出典:公益社団法人日本小児科学会「No.111 ドラム式洗濯乾燥機内での窒息死

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