【No.46】2歳の子どもがジューサーに指を入れて負傷!対策方法は?

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手術や事故の様子などショッキングな表現や画像が含まれる場合があります。

2歳8ヶ月の男の子が、ジューサーに指を入れて怪我をする事故が発生しました。
幸いにもスクリュー部分は金属製でなかったため、事故から10日で上皮化して後遺症も残りませんでした。

ジューサーによる乳幼児の事故は国内外で発生しており、そのほとんどが指の怪我です。

本記事では、事故の原因や未然に防ぐための対策方法を日本小児科学会が公開した情報を元に紹介します。同様の事故が起きないように対策を学んでください。

事故発生の原因

2013年10月17日の午前7時30分ごろ、男の子(2歳8ヶ月)は家族と一緒にジューサーを使用していました。
その際、フルーツの挿入口(投入口)に右手の第2指・第3指・第4指とフルーツを一緒に入れてしまい怪我をしました。
指からは出血があり、指先は青くなっていたため病院を受診しました。

病院の治療・手術

病院での受診時、右示指(人差し指)を中心に挫創が認められました。
創傷処置を行い、外来にて経過観察となりました。

約10日間の被覆をし、その後上皮化して治りました。
運動機能などの後遺症も問題ありませんでした。

予防と対策方法

アメリカ合衆国の病院におけるサーベーランスシステムによると、ジューサーによる0~5歳の乳幼児の外傷は、1997~2010年の間に153例でした。その中で最も多い受傷部位は指でした。

今回の事故は、ジューサーのスクリュー部分が樹脂製であったため、金属製のものに比べて挫傷の程度が軽く済んだ可能性があります。

同様の事故を未然に防ぐためには、メーカーがスクリューやブレード部分に手が入り込まない構造にする必要があります。具体的には、挿入口の大きさの変更、挿入口から刃までの距離の確保、フタが外れた状態ではスクリューが回転しないようにするなどの工夫が必要となるでしょう。

現状、ご家庭でできる対策は乳幼児の手が届かない場所で使用するか、一緒に使用する場合はしっかりと見守りしかありません。
小さなお子さんが怪我をしないように気をつけて使用しましょう。

出典:公益社団法人日本小児科学会「No.046 ジューサーによる手指外傷

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