【兵庫県】41市町の「乳幼児等・こども医療費助成」対象年齢や自己負担金を比較

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【兵庫県】全41市町村における「子ども医療費」の対象年齢・自己負担額を比較

医療保険に加入している0歳からの子どもにかかる医療費は、お住まいの都道府県と市区町村により一部助成されます。

この制度は、「乳幼児等医療費援助」や「こども医療費助成制度」など様々な名称で呼ばれおり、疾病の早期発見と治療を促進し、子どもの保健の向上と福祉の増進、子育て家庭への支援の充実を図ることを目的とした事業です。
事業は各都道府県が行なっており、その実施主体は各市区町村です。
したがって、県の基準に加え、さらに各市区町村により対象年齢や助成範囲を拡充することができます

一般的には次のように分類されています。※自治体により名称が若干異なります。

  • 乳幼児等医療費助成制度:0歳〜小学3年生まで
  • こども医療費助成制度:小学校4年生〜中学校3年生まで
  • 高校生等医療費助成制度:15歳以後の4月1日〜18歳以後の3月31日まで

最近では、少子化対策や子育て支援を拡充するため、18歳になった年度末の3月31日まで「乳幼児等・子どもの医療費」を保護者の所得制限で判別することなく、完全無料にする自治体も全国で増えはじめています。

この記事では、兵庫県の全41市町における「乳幼児等・こども医療費」の助成年齢や自己負担額を解説します。自治体による助成の違いを理解し、引越しや移住などにお役立てください。
※兵庫県には「村」がありません。

兵庫県「乳幼児等・こども医療費」の助成

兵庫県が補助金を市町に交付し、市町が主体となって「乳幼児等・こども医療費」の助成を実施しています。

兵庫県が交付する補助金は、2つの事業により行われています。

  • 乳幼児等医療費助成事業
    0歳〜小学3年生までのお子さんが、病気やけがをして医療機関等を受診した場合に、医療保険における自己負担の一部を公費負担します。
  • こども医療費助成事業
    小学4年生〜中学3年生までのお子さんが、病気やけがをして医療機関等を受診した場合に、医療保険における自己負担の一部を公費負担します。
    ※(9歳に達する日の翌日以後の最初の4月1日から、15歳に達する日以後の最初の3月31日を経過するまで)

なお、市町ごとに県の助成範囲に上乗せして助成をしており、対象年齢・対象要件・所得制限・一部自己負担金などが異なります。

兵庫県 41市町における「乳幼児等・こども医療費」助成の一覧

兵庫県の全41市町における、子どもの入院・通院にかかる医療費の一覧表です。

※助成範囲は保険診療の自己負担額に対してのみです。
※下記表は、健康保険に加入し市民税所得割額の合計が所得制限内である方の内容です。(ひとり親世帯や低所得者は条件が異なりますので、詳細ページにてご確認ください。)

所得制限となる市町村民税所得割額が23万5,000円未満となる年収の目安は?

雇用形態、お住まいの自治体、扶養人数などによりますが、(23万5,000円 ÷ 6%)× 100% = 約391万7,000円が課税所得金額となります。
所得は各種控除後の金額のため、年収では500万〜700万円程度が目安です。

○ :無料(自己負担なし)/ −:助成なし / △:小学3年性まで
No.市町名通院入院所得制限
(○:なし)
詳細ページ
対象年齢3歳未満就学前小学生中学生18歳対象年齢3歳未満就学前小学生中学生18歳
1神戸市中学生400円400円400円18歳こども医療費助成制度
2姫路市中学生中学生あり乳幼児等・こども医療費の助成
3尼崎市中学生400円400円18歳あり乳幼児等医療 こども医療
4明石市18歳18歳こども医療費助成
5西宮市中学生中学生あり乳幼児等・こども医療費助成制度
6洲本市中学生中学生あり乳幼児等医療 子ども医療
7芦屋市中学生中学生あり乳幼児等・こども医療費助成制度
8伊丹市中学生中学生あり乳幼児等・こども医療費助成制度
9相生市中学生18歳あり相生市の福祉医療制度
10豊岡市中学生400円△400円
1,600円
1,600円中学生あり乳幼児等 こども
11加古川市18歳18歳乳幼児等 こども
12たつの市18歳18歳一部あり乳幼児等・こども医療
13赤穂市中学生18歳あり乳幼児等 高校生等
14西脇市18歳18歳乳幼児等・こども医療費助成制度
15宝塚市中学生中学生あり乳幼児等・こども医療費助成
16三木市中学生18歳子ども医療費助成制度
17高砂市中学生18歳こども医療
18川西市中学生中学生あり乳幼児等・子ども医療費助成制度
19小野市18歳18歳乳幼児等医療
20三田市中学生400円400円18歳あり乳幼児等・こども 高校生等の入院
21加西市18歳18歳乳幼児等・こども医療費助成制度
22丹波篠山市中学生18歳あり乳幼児等・こども・高校生等医療費助成
23養父市中学生中学生乳幼児等 こども
24丹波市中学生中学生あり乳幼児等・こども医療費助成制度
25南あわじ市中学生中学生あり乳幼児等 こども
26朝来市中学生18歳あり乳幼児等 こども 高校生等
27淡路市中学生18歳あり乳幼児等 こども 高校生等
28宍粟市18歳18歳乳幼児等医療費助成
29加東市18歳18歳乳幼児等及びこども医療費助成制度
30猪名川町中学生中学生乳幼児等・こども医療費助成制度
31多可町18歳18歳乳幼児等 こども
32稲美町18歳18歳こども医療費助成制度
33播磨町18歳18歳乳幼児等 こども
34神河町18歳18歳乳幼児等医療費助成制度
35市川町中学生中学生乳幼児等 こども
36福崎町18歳18歳乳幼児等 こども
37太子町中学生中学生乳幼児等 こども
38上郡町中学生中学生あり乳幼児等 こども
39佐用町18歳18歳乳幼児等 高校生等
40香美町18歳18歳あり乳幼児等 こども
41新温泉町18歳18歳あり乳幼児等・こども医療

一部自己負担か完全無料であるかどうかよりも、助成対象年齢が「中学生まで」か「18歳まで」かの方が大きな違いです。
病気や事故にあった時、一部自己負担ありでも18歳まで助成がある自治体の方が安心です。
※学校などの管理下で怪我をして医療機関を受診した場合、医療保険の自己負担額は別の制度で助成されるため、本制度は対象外となります。

18歳まで医療費が無料の市町(所得制限なし)

保護者の所得制限がなく、18歳まで通院・入院ともに医療費が完全無料の市町は次の通りです。
明石市、加古川市、西脇市、小野市、加西市、宍粟市、加東市、多可町、稲美町、播磨町、神河町、福崎町、佐用町

医療費助成の申請に必要なもの

乳幼児等・こども医療費の助成を受けるには申請の手続きが必要です。また、高校生等の医療費助成においては自動更新ではなく、毎年申請が必要な場合があります。
一般的には下記のものが必要になります。

  1. 対象児童の健康保険証
  2. マイナンバーカード、運転免許証などの本人確認書類
  3. 所得課税証明書(転入者の場合)

詳細については、上記表のリンク先からお住まいの自治体のホームページにてご確認ください。

医療費の助成対象外について

一般的には下記のものが医療費助成の対象外となります。

  • 保険診療以外の医療費
    健康診断料や予防接種、入院したときの食事代、差額ベッド代、お薬の容器代、文書作成料など。
  • 訪問看護ステーションが行う訪問看護
    訪問看護ステーションの費用は保険診療であっても助成対象外です。
  • 幼稚園・学校内での怪我や疾病などで、日本スポーツ振興センターの災害共済給付を受ける場合
    災害共済給付で自己負担額が補償されます。
  • 教育振興課が行っている就学援助で医療費の助成を受ける場合
  • 生活保護法による医療扶助を受けている

詳細については、上記表のリンク先からお住まいの自治体のホームページにてご確認ください。

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