「子育てしやすい街」11年連続で総合1位!北九州市(福岡県)

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「子育てしやすい街」11年連続で総合1位!北九州市(福岡県)

2022年5月5日(木)のこどもの日にあわせて、地方自治体の子育て環境について調査を行なっているNPO法人の調べにより、福岡県の北九州市が11年連続で「子育てしやすい街ランキング」総合1位に選ばれました。

プレスリリース資料「第17回 次世代育成環境ランキング 2021年度(主要80都市、東京23区)」

この調査は2004年度分から毎年行われており、厚生労働省などがまとめた統計資料をもとにNPO法人「エガリテ大手前」が作成して公表しているものです。
(必要なデータが揃うのに時間がかかるため、今年2022年5月に公表されたものは2021年度のデータに基づいて行われています。)

次世代育成環境(出産、乳幼児保育、児童福祉、児童養護、児童保育、母子福祉、小児医療など)は、地方自治体によって相当な格差が見られます。
そのため、NPOエガリテ大手前は「市民による健全な監視役」として、各都市の環境評価を行うことで、自治体の動機付けと一般市民の意識向上に寄与する「頑張っている自治体の私設応援団」となることを目指して、本調査を行なっています。

NPOエガリテ大手前(非営利特定活動法人)について

2004年4月に東京都にて設立されたNPO法人。
広く一般市民を対象として、男女共同参画社会の形成に関する調査・研究を行ない、評価・公表並びに、広報・出版、講演などの活動を通して、男女共同参画社会の形成促進に寄与することを目的としています。

北九州市の子育て環境の良さとは?

今回公表された、北九州市の各項目別ランキングは次の表の通りです。

項目順位項目の詳細解説
出産環境2位妊娠から出産、産後までを支援。
乳幼児保育10位0歳から就学前の6歳くらいまでが対象。
健やかな成長を支援。
児童福祉12位6歳から16歳くらいまでの小中学生が対象。
児童の生活と発達に関わる様々な困難や障害・問題に対応。
児童養護3位社会的な養護が必要な児童を支援。
保護者のいない児童や虐待されている児童など。
児童保育14位放課後や長期休みなどに保護者の代わりに児童を預かる学童保育。
適切な遊びや生活の場を提供。
母子父子福祉4位ひとり親の母子または父子家庭などに対して総合的に生活を支援。
相談や生活支援、仕事関連のサポート、保育など。
小児医療1位小児とは、出生から思春期(春季発動期)までが対象。
16歳前後までの子どもを専門とした医療環境。
北九州市の評価 – 第17回「次世代育成環境ランキング」2021年度

中でも特に評価が高かったのは、「出産環境」や「小児医療」といった病院・診療所が充実していることです。
平日の夜間診療、土日祝日、年末年始などでも対応しており、市内に24時間365日対応できる病院も複数あるのは子どもを育てるのに安心できる環境です。

一方で、「乳幼児保育」「児童福祉」「児童保育」は10位台になっています。

下記のYouTubeにアップされている動画は2022年3月30日に公開された動画のため、10年連続1位の時点での動画ですが本調査について特集されたものです。

10年連続1位!“子育てしやすい街”北九州【アサデス。】 – 福岡・佐賀 KBC NEWS

調査対象の地方自治体について

現在、地方自治体の数は全国でおよそ1,718市町村ありますが、今回の調査は「政令指定都市部門」です。
東京23区、政令指定都市、中核市の合計103都市を対象としました。

  • 東京23区
    • 千代田区、中央区、港区、新宿区、文京区、台東区、墨田区、江東区、品川区、目黒区、大田区、世田谷区、渋谷区、中野区、杉並区、豊島区、北区、荒川区、板橋区、練馬区、足立区、葛飾区、江戸川区
  • 政令指定都市(人口50万人以上で、政令から指定された20都市)
    • 札幌市、仙台市、さいたま市、千葉市、横浜市、川崎市、相模原市、新潟市、名古屋市、浜松市、静岡市、大阪市、堺市、神戸市、京都市、広島市、岡山市、福岡市、北九州市、熊本市
  • 中核市(人口20万人以上で、市の申出に基づき政令で指定された60都市)
    • 函館市、旭川市、青森市、八戸市、盛岡市、秋田市、山形市、福島市、郡山市、いわき市、水戸市、宇都宮市、前橋市、高崎市、川越市、川口市、越谷市、船橋市、柏市、八王子市、横須賀市、富山市、金沢市、福井市、甲府市、長野市、岐阜市、豊橋市、岡崎市、豊田市、大津市、豊中市、吹田市、高槻市、枚方市、八尾氏、寝屋川市、東大阪市、姫路市、尼崎市、明石市、西宮市、奈良市、和歌山市、鳥取市、松江市、倉敷市、呉市、福山市、下関市、高松市、松山市、高知市、久留米市、長崎市、佐世保市、大分市、宮崎市、鹿児島市、那覇市

※上記は調査時点での対象都市です。2022年現在の中核市は62市あります(2021年4月に松本市と一宮市が加入)。

調査方法について

データについては、主に次の公開情報が利用されています。

  • 厚生労働省
    • 「社会福祉施設等調査報告」
    • 「人口動態総覧都道府県保健所」
    • 「地域児童福祉事業等調査」
  • 文部科学省
    • 「学校基本調査」
  • 東京都福祉局総務部および統計部
    • 「社会福祉統計年報」
    • 「社会福祉施設調査報告」
    • 「東京都衛生年報」
    • 「学校基本調査報告」
  • 特別区協議会
    • 「特別区の統計」

まとめ

本調査の結果について北九州市は、
「11年連続で総合1位の評価は、一朝一夕でできるものではないためとてもうれしい。市民のみなさんに子育てしやすい街をさらに実感してもらえるよう取り組みを進めるとともに、子育て世代の定住や移住につなげていきたい。」と話しています。

今後も次世代育成環境ランキングは、年に1回春頃に公表される予定です。

出典:NPOエガリテ大手前

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