ミサワホーム総合研究所は、文具や知育玩具メーカーの株式会社学研ステイフルと共同で、お子さんの成長ステップごとに「親子の対話に適した住まい環境」と「学研の推奨玩具」を組み合わせた「Taiwaba」(対話場)ヒントシートを共同で作成しました。(2022年7月)
無料ダウンロード「Taiwaba」(PDF書類:11.9MB)
0歳〜21歳までの子どもの成長に合わせた住まい環境の作り方のヒントが、絵と共にわかりやすく書かれており、これからマイホームを購入しようと考えている方や賃貸の方でも、購入すべき家具や、おすすめの知育玩具などを知ることができます。
この記事では、Taiwabi(対話場)の内容わかりやすくまとめてご紹介します。
目次
「Taiwaba」の内容
子どもの成長段階(年齢)を4つにステップに分けて、各ステップごとに3つのシーン(遊び・仕事・対話など)を写真はイラストと共に解説。子育てや家族の暮らし方を提案しています。
無料ダウンロード「Taiwaba」(PDF書類:11.9MB)
【1stステップ】0歳〜1歳「スキンシップで五感を育む」
「フレックス・コモンズ」自然に五感を育めるプレイサイト
赤ちゃんが安全に遊べるスペースで、視覚的に訴える絵本や、素材が異なり触感の違いを感じやすいボールなどが五感を育むのにおすすめです。
ハイハイをして移動するようになったらゲートを設置して危険な場所に行かないようにすることも大切です。
「ミニラボ」仕事を続けながらも育児もしっかできる環境
赤ちゃんが賑やかな時期には、音を出す環境を整えた独立空間がおすすめです。壁に貼ることができるフェルトの吸音材が簡易的に使用できます。
「フレックスコーナー」赤ちゃんをあやす合間を活用
リビングやダイニングなど、限られたスペースを活用するには折りたたみのテーブルがおすすめです。ちょっとした時間に仕事をしたり、洗濯物を畳むのに使用したり、使ったおもちゃなどお消毒したりとワークスペースや簡単な作業台としても使用できます。
赤ちゃんが大きくなれば、お絵かきをしたりお勉強をしたりするのにも使えます。
【2ndステップ】2歳〜6歳「会話を通して想像力を伸ばす」
「トークサイト」ダイニングキッチンで会話が生まれやすい場づくり
さまざまなものに興味を持ち、会話も楽しめるようになって大人にたくさん話しかけてくる時期です。日常生活でさまざまな変化が見られるキッチンやダイニングは、興味の対象が多くあり、会話の機会が生まれやすい場所です。料理の様子や、時計やテレビも子どもにとっては興味の対象であり、好奇心や積極性を育むのをサポートする環境が重要です。
キッチンにつながったダイニングテーブル、好奇心を広げる図鑑や地図などの玩具もおすすめです。
「フレックス・コモンズ」フレキシブル空間で想像力と生活習慣を養う場づくり
遊び場、生活の場所を分けることでおもちゃなどを広げてしっかり遊ぶことができます。また、おもちゃの場所、衣類置き場などを作ることで整理整頓の習慣を身につけることができ、自立心を養います。
また、はじめてのプログラミングを取り組むのにも最適な時期です。
「ミニラボ」子どもの興味を妨げず、集中できる仕事スペース
いろんなものに興味を持つ時期ですが、大人の状況を理解して配慮するのはまだ難しく、いつでも話しかけてきます。家事や仕事をしていると、興味があるからこそ忙しい時ほど声を掛けてくるのはそれが理由です。
仕事の邪魔だと叱ってしまう前に、そうさせない環境作りが大切です。子どもでもわかるサインボードを設置したり、パーテションで区切ったりして独立した空間を作りましょう。
【3rdステップ】7歳〜12歳「興味・関心から意欲を伸ばす」
「トークサイト」ビッグテーブルで対話を肥やしに想像力を膨らます
好きなことを見つけて喜びを感じ始める時期です。子どもの知的好奇心を高めるような機会を増やすと有意義になります。大きなダイニングテーブルを設置すればそれぞれが違うことをでき、同時に何をしているかが刺激として入ってきます。
例えば、子どもが宿題、大人が読書やスマホでニュースを見たりしていても、お互いに興味がわいたことをすぐに話し合える場になります。
大きなテーブルでは、ボードゲームやカードゲームをみんなで遊ぶこともできます。論理的思考力を養いながら大人と一緒に遊ぶことで、語彙力のアップにも期待できます。また、勝負の勝ち負けは感受性も豊かにし、感情のコントロールにもつながります。
「フレックスワークコーナー」子どものできた!を認めてあげる
小学校期は、集中力が高まる時期です。集中を阻害しないようするには、視界に余計なモノが入らない環境を与えてあげるのが簡単です。同時に、人に見守られていると安心して集中することができます。
また、自分のやったことに対して親に求めてもらいたい欲求があります。しっかり認めてあげることで自己肯定感が高まります。
「ミニラボ」オンライン学習も快適な独立空間
コロナ禍の影響もあり、今後も自宅学習やオンライン学習の時間は増え、音を遮断でき集中できる環境が必要です。独立して集中できる環境を1つ作っておけば、大人と共同で利用することでそこは自然と集中して学習する場になります。ダイニングの大きなテーブルと臨機応変に利用することができます。
【4thステップ】13歳〜21歳「親子で一緒に思考力を高める」
「フレックス・コモンズ」モノを通じてお互いの興味を理解しあえる場づくり
自分の興味関心を形にする時期です。家族それぞれの時間が合いにくくなりますが、昨今はテレワークによって一緒に過ごす時間が増える傾向にあります。
それぞれの学ぶ姿や働く姿を目にする機会が多くなり、仕事をしている背中や在宅学習の姿勢からそれぞれが発見することもあって、刺激をし合う良い関係になります。
開放的でクリエイティブになれるスペースを作ったり、家族でシェアする本棚や飾り棚を設ければ会話をしなくてもそれぞれの興味ごとの変化などが感じれるため、モノを通した対話もおすす めです。
「ミニラボ」個人が集中する空間をスケジューリングして使いこなす
試験や受験など、集中して学習することが多くなります。そのため、外部の刺激を遮断して集中できるような環境があると良いです。小さな空間でも、ドアを付けて独立さえれば集中できる空間(ミニラボ)ができあがります。時間を区切って共同で使えば、それぞれ効率よく使用することにもつながります。
「(名称なし)」フレキシブルに仕切ることで、無理なく一緒にいられる可変空間
限られたスペースでは、パーテーションや自立型ホワイトボードを利用して、家の空間をフレキシブルに仕切ったり、つなげたりすつことができます。子どもの第2反抗期の時期でもあるため、それぞれの状況を配慮し工夫することで、ストレスを軽減できます。
その他「Taiwaba」ヒントシートには図解とともに推奨玩具もいくつか紹介されています。
詳しい内容は、ミサワホーム総合研究所のWebサイトからダウンロードしてご確認ください。
無料ダウンロード「Taiwaba」(PDF書類:11.9MB)