2022年6月3日(金)、厚生労働省は「2021年(令和3年)の人口動態統計(概数)」を発表しました。
2021年に生まれた子どもの出生数は81万1,604人で、6年連続で過去最少を更新しました。
2020年の出生数は84万835人でしたので、前年より2万9,231人減少しています。
また、出生数を母親の年齢帯別(5歳ごと)で調べると、40〜44歳で前年より増加し、他の年齢帯では減少しています。
1人の女性が生涯に生む子どもの推計人数を示す「合計特殊出生率」は1.30で、出生率と同様に6年連続の低下となりました。
一方、2021年の死亡数は戦後最多の144万人であり、日本の人口減少が続いています。
目次
過去の出生数データ
出生数を年次推移でみると、昭和24年(1949年)の第1次ベビーブームによる269万6,638人がピークで、その後増減を繰り返しながら昭和50年(1975年)以降は減少傾向が続いています。
人口動態の国際比較
厚生労働省の資料に、主要9カ国の公表されている統計資料を元にした人口動態の国際比較があります。
参照:人口動態総覧(率)の国際比較
このデータを元に出生率が高い順に並べました。
日本の出生率は下から2番目の低さであることがわかります。
国 | 出生率 (人口千対) | 死亡率 (人口千対) | 合計特殊出生率 | 年 |
---|---|---|---|---|
スウェーデン | 11.2 | 9.5 | 1.67 | 2019 |
アメリカ | 11.0 | 10.3 | 1.64 | 2020 |
フランス | 11.0 | 9.2 | 1.83 | 2019 |
イギリス | 10.2 | 10.3 | 1.68 | 2020 |
ドイツ | 9.3 | 11.9 | 1.73 | 2020 |
シンガポール | 8.6 | 5.8 | 1.12 | 2021 |
イタリア | 6.8 | 12.5 | 1.24 | 2020 |
日本 | 6.6 | 11.7 | 1.30 | 2021 |
韓国 | 5.3 | 5.9 | 0.84 | 2020 |
※比較データの年次は国により1~3年ほど異なっています。
人口千対の率とは?
1,000人の人口集団の中での発生比率
例)出生率 = 年間の件数 / 人口 × 1,000
※百分率ではないため100を超える場合もあります。
より詳しい内容が知りたい方は、厚生労働省のホームページをご確認ください。
出典:令和3年(2021) 人口動態統計月報年計(概数)の概況 – 厚生労働省