2022年6月8日、岸田首相が「子育て支援のメッセージ」動画を配信

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2022年6月8日首相官邸のホームページにて、岸田文雄内閣総理大臣が子育て支援に関するメッセージ動画を公開しました。
令和4年6月8日 子育て支援に関する岸田総理からのメッセージ | 首相官邸ホームページ

突然のメッセージ動画ですが、6月22日から始まる参院選の投票に向けて、子育て世代やこれからの若者世代からの支持を得るのが目的の1つにあることが推測されています。
参院選とは3年に1度行われる選挙で、岸田文雄首相の政権運営に対し事実上初めて民意が問われる国政選挙になります。

約2分間あるメッセージ動画の内容は、以下の通りです。

岸田政権は、希望する方がこどもを産み、育てやすい社会を実現します。

この4月から、不妊治療が保険適用になりました。不妊でお悩みのご夫婦の方は、ぜひお気軽に各都道府県等の相談センターまでお問合せください。

産育児一時金についても引き上げに向けて努力をし、妊婦の皆さんが安心して出産できる環境づくりを進めます。

また、待機児童の解消、学童保育の拡充、男性の育休取得なども積極的に進めます。これからも、「仕事か子育てか」の二者択一を迫られることなく、男女共に仕事と子育てを両立できる社会づくりに向けた取組を進めていきます。

来年4月に、こども家庭庁を設置する法案の国会審議も進んでいます。児童の虐待や子供の貧困などの問題について省庁縦割りを打破し、今後はこども家庭庁が司令塔となって、こどもを「真ん中」に据えた社会を実現します。

そうした中で、こども予算倍増に向けた取組を進めます。社会全体で、子どもを支える。そんな未来を作るため、全力で取り組みます。

令和4年6月8日 子育て支援に関する岸田総理からのメッセージ

【不妊専門相談センター 全国一覧 – 厚生労働省】
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000181591.html

動画の内容について一部補足します。

不妊治療の保険適用は、第99代の前内閣総理大臣「菅義偉(すが よしひで)」首相の実績によるものです。
菅前首相の任期は2020年9月16日〜2021年10月4日までの約1年であり、この時期はコロナ禍の真っ只中でもありました。また、携帯電話料金に引き下げも実現し、昨今の円安や原油・物価高に困窮する国民の生活に、先立って貢献されたという実績もあります。

一方、岸田文雄首相は2021年10月4日に内閣総理大臣に任命されてから現在まで約8ヶ月。
メッセージ動画の内容通り、子ども・子育て支援に関する政策はすべて「努力または進行中」であり、実現した実績は残念ながらまだありません。

また、出産育児一時金の引き上げは、同時に病院などの出産費用の引き上げも行われる傾向にあるため、いたちごっこになっているという現実があります。不妊治療と同様に、出産費用についても保険適用にしてほしいと言う声がSNSなどで多く散見されます。

出産費用と出産育児一時金の関連については、こちらの記事をご確認ください。

出典:令和4年6月8日 子育て支援に関する岸田総理からのメッセージ | 首相官邸ホームページ

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