出生数が過去最低の約38.5万人、少子化続く(2022年1月〜6月)

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出生数が過去最低の約38.5万人、少子化が続く(2022年1月〜6月)

2022年8月30日(火)、厚生労働省は「人口動態統計速報(令和4年6月分)」を公表しました。

この統計によると、2022年1月〜6月までの上半期の出生数は38万4,942人と過去最少になりました。
新型コロナウイルスの影響による「産み控え」が指摘されており、感染の長期化が少子化の一因にあると考えられます。

人口動態統計速報では出生数の他に、婚姻・離婚の件数や、死亡・死産・自然増減数のデータも公表されています。
多角的な視点でわかりやすく解説します。

人口動態統計データとグラフ(出生・死亡・婚姻・離婚・死産・自然増減)

出生・死亡・婚姻・離婚・死産・自然増減について、2021年(令和3年)と2022年(令和4年)の1〜6月の上半期までの比較グラフがあります。

人口動態統計速報(令和4年6月分)出生・死亡・婚姻・離婚・死産・自然増減

2021年と2022年の上半期を比較して、このグラフから分かる内容は次の通りです。

  • 婚姻・離婚件数はあまり変わらないが、出生数は下がった。
  • 死産数はわずかに減っているが、全体の出生数の低下によるものと考えられる。
  • 自然増減数はコロナによる死亡者数が減少したことで大きく下がった。

具体的な数値については次のとおりです。(2022年と2021年の上半期の比較データ)

人口動態項目2022年
(1月〜6月)
2021年
(1月〜6月)
増減数増減率
出生38万4,94240万5,029−2万0,087−5.0%(出生数は減少)
死亡77万7,21372万8,944−4万8,269−6.6%(死亡数は減少)
婚姻26万5,59326万5,350−243−0.1%(婚姻数はわずかに減少)
離婚9万4,2429万8,534+4,292+4.4%(離婚件数は増加)
死産7,8558,759+904+10.3%(死産数は大きく増加)
自然増減39万2,27132万3,915−6万8,356−17.4%(自然増減数は大きく減少)
人口動態総覧 – 対前年比較
人口動態統計とは?

人口動態統計とは、出生・死亡・婚姻・離婚・死産の各事象について、各種届出書などから人口動態調査票が市区町村で作成され、これを収集し集計したものです。
今回の速報の数値は調査票の作成枚数であり、日本における日本人と外国人、外国における日本人を含みます。また、前年以前に発生した事象も含まれます。
そのため、今後公表される概数や確定値は日本に住む日本人の数で集計するため、速報値よりも少なくなる可能性があります。

より詳しい内容については下記のリンク先にてご確認ください。

出典:人口動態統計速報(令和4年6月分)- 厚生労働省

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