葛飾区 保育園に4年間で数億円の補助金支給ミス、返還求める

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葛飾区 保育園に4年間で「数億円」の補助金支給ミス、返還求める

2022年6月9日(木)、東京都の葛飾区は区内の私立認可保育園への補助金を、4年間誤って多く支払っていたことがわかり区議会にて報告と謝罪がありました。その規模は、総額数億円に及びます。

葛飾区は保育園に対し、返還を求めるとしています。

補助金の事業内容「パート勤務の保育士」

葛飾区は2018年度〜2021年度までの4年間、パート勤務の保育士を雇用する私立認可保育園に対し、対象となる保育士の数を誤って2倍に計算し補助金を多く支給していました。
関係者によるとその総額は数億円にのぼると言われています。

保育園側はこれに関し、補助金の申請にあたっては区から提供された計算ソフト使用していたため、園側では金額の間違いに疑う余地はなかったと話します。
提供された計算ソフトでは、パート保育士の人数を打ち込むと自動で補助金が算出され、その金額を補助金として申請するシステムになっていました。

葛飾区によると、この計算ソフトの間違いに気づいたのは2022年3月のことだったようです。

今回の補助金ミスに対し、保育園各所では困惑の声が上がっています。
「不正をしたわけではないので返せといわれると相当難しい。」
「すでに人件費として支払っているので返還を求められても対応が難しい。」など。

先日の山口県阿武町で話題となった給付金の誤送金だけでなく、全国各地で補助金や給付金の支給ミスが判明しています。
保育園側は補助金の支給ミスについて理解と返還の意思はありますが、赤字を覚悟しなければならず保育園の存続自体に影響が出るため対応が難しい状況です。

葛飾区は今後、保育園側と個別に交渉していく予定です。

ちなみに葛飾区では、保育人材を確保するために以下の取り組みを行なっています。
(令和4年2月17日現在の情報)

  • 葛飾区保育士等奨学金返済支援事業補助金
    • 奨学金を利用して保育士資格を取得し、現在区内の私立保育施設に勤務する保育士さんに対して奨学金の返済額の全部または一部を補助。
  • 宿舎借上支援事業
    • 保育士さんの住む賃貸物件を保育園が代わりに借りる場合、保育園に対し月額基準上限額を8万2000円として家賃の一部を補助。
  • 住宅手当扶助
    • 保育園が職員に支給する住宅手当を増額する場合、その費用を月額1万円まで補助。
  • 現任保育従事職員資格取得支援事業
    • 職員が保育士資格を取得するための教材費や授業料、試験の受験料など、資格取得のためにかかった費用の一部を補助。
  • 保育士就職支援コーディネーター
    • 葛飾区では、保育園への就職をご検討されている方を支援する、常勤の就職支援コーディネーターを配置。

参照:葛飾区の保育人材確保に関する取組み – 葛飾区公式サイト

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